Microcosmos:小品陶芸展
それぞれの陶芸作品は一つの宇宙です。これらの作品の縮小されたスケールの中には、間近での観察を誘う風景、記憶、仕草、そして物語が宿っています。小品という形式は、表現力を制限するどころか、素材、形態、質感、ディテールといった本質的なものへと意識を集中させます。
Microcosmos(ミクロコスモス)は、わずか数センチの粘土の中に収められた世界を巡る旅を提案します。それぞれの作品は、想像力、経験、そして技術が収束する独自の領域、空間として表現されています。断片が全体の複雑さを反映し得る自然界のように、これらの作品は、創造の大きさはサイズに依存するのではなく、そこに込められた密度の濃さに依存することを明らかにしています。
本展では、カタルーニャ陶芸家協会の会員による陶芸作品を集め、Musubu Espai Culturalの展示室にて開催いたします。陶芸が親密な宇宙を構築する力を探求し、観る者が歩み寄り、足を止め、小さなものの中に宿る豊かさを発見することを目的としています。
Microcosmos(ミクロコスモス)は、各作品が独自の宇宙を構成する小品陶芸作品の星座を集めたものです。縮小されたスケールの親密さの中で、粘土は探求、記憶、発見の領域へと姿を変えます。これらの小さな形は、広大なものもまた最小のものの中に宿り得ること、そして時には、世界全体を包み込むには手のひらだけで十分であることを私たちに思い出させてくれます。
参加アーティスト:カタルーニャ陶芸家協会
– ミラ・クリストバル
バルセロナ県プルミア・デ・マル生まれ。応用美術(陶芸専攻)を卒業し、応用彫刻における造形芸術・デザインの上級技術者資格を取得。マドリード、バルセロナ、バダロナ、マンレサ、ビラサル・デ・ダルト、コルベラ・デブレ、トレデンバラ、テイア、ラ・エスカラ、トッサ・デ・マル、エンカンプ(アンドラ)、ロベッケット・コン・インドゥーノ(イタリア)、リモージュ(フランス)で個展・グループ展を開催。プルミア・デ・ダルト市役所の記念作品、および彫刻家シャビエル・マルトスと共にカステルビスバル教区教会のために制作した陶板壁画の作者でもある。
– グロリア・フェレール
バルセロナ生まれ。1976年にEscola Llotjaで陶芸と出会い、ストーンウェアと耐火陶器を専門に学ぶ。Taller Bugambilia(1981-2024)の共同設立者で、カタルーニャ自治政府よりMestre Artesà(職人マイスター)ディプロマ(2018)を授与。長年にわたり、ろくろ・板作り・型を組み合わせ、釉薬による質感と色彩に特に注意を払った、地中海的な個性の強い独自のスタイルを築いてきた。カタルーニャ、アラゴン、イタリアで多数のグループ展に参加し、カタルーニャ陶芸家協会の理事会メンバーでもある。
– モンセラット・アルテット
1951年バルセロナ生まれ。バルセロナ大学で美術博士号(2007)を取得し、Escola Massanaで陶芸を修了(1971)。1986年から2016年まで、バルセロナのEscola Llotjaで陶芸の正教授を務めた。1970年以降、ニューヨーク、パリ、ブエノスアイレス、アテネ、台湾、ダブリンなどで作品を発表し、Parc de la Creueta del Collにはパブリックアート作品もある。Premi FAD’99や第3回Vendrell陶芸ビエンナーレ第3賞などを受賞し、自身の作品や博士論文に関する多数の記事も発表している。
– ジュディット・カサネリェス
タラゴナ生まれ。2005年に粘土と出会って以来、学びを止めることなく研鑽を重ねてきた。旧バルセロナ工芸学校、ラ・ビスバル・デンポルダの陶芸学校、Taller-escola Ramon Fortを経て、2019年に芸術陶芸における造形芸術・デザインの上級技術者として卒業。主にろくろで制作し、日常のひとときに心地よさをもたらすための実用的な器を生み出している。高温(1260 ºC)で焼成し、新しい釉薬を常に研究しているが、最近は特に、釉薬をかけない自然な土の表情に惹かれている。制作と並行して教える仕事も行う。
– エステル・ラモス
1950年バルセロナ生まれ。 Escola Massanaで学び、陶芸 (1978-79年に修了)とジュエリー (1990-92年)を履修。以来、 個展・グループ展を通じて 精力的に活動を続け、 国内外のフェアにも 定期的に参加している。 出版社Boxで陶芸に関する記事を 発表。現在は Escola d’Arts i Oficis de la Diputació de Barcelonaにて、ろくろ専攻の 陶芸フルコースを担当し、制作 活動と、次世代の 陶芸家へ技を伝えることを 両立している。
– マヤ・キッティ
ヨーテボリ大学でインダストリアルデザインを学び、そこで陶芸とろくろへの情熱を見出した。ろくろは制作の中心となる道具である。主に磁器を扱い、光を通すその性質に魅了されているほか、光と影の緊張関係を探るために黒い磁器も探求している。作品はスカンジナビアのルーツと、居住し制作するバルセロナでの日常環境を融合させている。Nomadic Makersの共同設立者として、バルセロナ、台湾、ラトビア、リトアニアで展示やレジデンスを行い、常に、静けさと均衡を伝えるタイムレスな作品を追求している。
– ミゲル・リバス
ドミニカ共和国出身の建築家、ビジュアルアーティスト、陶芸家、文化マネージャー。2019年よりバルセロナ在住。現在は、芸術・学び・異文化交流を通じてつながりを生み出す文化スペースMusubuで、文化マネージャー兼プログラマーとして協働している。建築、デザイン、ビジュアルアートの間を自然に横断するキャリアを持ち、文化マネジメントとキュレーションの補完的な学びも重ねてきた。アーティストとしては、ドローイング、絵画、陶彫に取り組み、素材・身振り・時間の関係を探求する。自然、身体、記憶に着想を得た作品は、伝統的な技法と現代的な視点を融合させている。
– ハビエル・ビエンベニード